佐賀大学建築環境デザインコースがウィーン工科大学等とオンライン国際セミナーを実施

令和396日(月)〜17日(金)に、建築環境デザインコースにおいて、ウィーン工科大学と共同で国際セミナーをオンラインで開催しました。

令和396日(月)〜17日(金)に、ウィーン工科大学JASEC(日本オーストリア科学交流センター)と佐賀大学建築環境デザインコース(三島伸雄教授)の主催で、建築都市デザインのオンライン国際セミナーPreserved historic urban spaces and quality of life in the cityが実施されました。お茶の水大学(教員1名・学生6名)、芝浦工業大学(学生6名)九州大学(学生1名)・佐賀大学(教員1名、学生10名)・ウィーン工科大学(教員5名、学生6名)の総勢36名が参加し、歴史的環境や自然環境の保全に関する講演、学生チームによる調査・計画提案がありました。 

 本国際セミナーは、ウィーン工科大学に留学経験を持つ三島教授が長年の付き合いの中で実施したもので、これまでは相互に学生を派遣して国際ワークショップを行ってきました。しかし、新型コロナウイルス感染症が世界的に蔓延しているため、昨年度は中止され、今年度はオンラインで実施しました。その結果、ウィーン工科大学が交流協定を持っているお茶の水大学、芝浦工業大学からの参加者も得て、これまでとは異なる日本の他大学を含めた交流ができました。 

 講師による講演では、ウィーンと日本の歴史的環境の保存の比較、ウィーンの自然保護と公園、タウンスケープデザインの手法、日本における伝統的建造物群保存地区の近年の活用と課題などがオーストリアと日本の研究者から紹介され、参加者との議論が行われました。また、学生等は、これらの講演を受けて、都市のグリーンアクセスの提案、皇室公園の活用提案、タウンスケープの新たな価値の比較、日本の駅周辺整備の課題、離島集落の歴史的環境活用に向けた提案、を2週間かけて作成し、発表しました。 

 これまでにはなかったオンラインによる国際交流の実施でしたが、参加者は時差を飛び越えて議論し、これからの建築・アーバンデザインについての知見を得ることができたのは非常に有意義でした。