三島伸雄副学長(国際担当)が第4回日本・北アフリカ学長会議に出席

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本学の三島伸雄副学長(国際担当)が7月10日、チュニジア共和国チュニス市のホテル・エル モウラディ ガマートで開催された第4回日本・北アフリカ学長会議に出席しました。日本、チュニジア、エジプト、アルジェリア、モロッコ、セネガル、ナイジェリアの学長・副学長などが参加し、コロナ禍後の学術的パートナーシップの再開、拡張が議論されました。

オープニングセッションでは、主催者を代表して永田恭介・筑波大学長が開会挨拶された後、大菅岳史・駐チュニジア特命全権大使、BOUKTHIR Moncefチュニジア高等教育科学研究大臣が挨拶されました。

第一セッションでは、北アフリカの大学学長や学部長によって、各大学で展開されてきた日本との共同研究について紹介され、科学技術の実装プロジェクト・フレームワークとしてのSATREPSについて意見交換されました。

第二セッションでは、日本と北アフリカの大学から、SATREPSでの共同研究についての様々な提案が行われました。三島副学長からは、佐賀大学は規模は小さいが地方の国立大学として地方性と機動性の強みがあること、海洋温度差エネルギーを利用したフューチャーリソース研究やシンクロトロン光を利用した新素材創出推進機構が立ち上がっていること、建築遺産に関わる研究でチュニジア・カルタージュ大学建築学部と本学理工学部で2024年3月に学術交流協定を締結し、ドイツ・バウハウス大学も巻き込んだチュニジアの産業遺産保全ネットワークを構築しつつあること、今後はそれらを含めた連携に取り組んでいきたいことなどが発表されました。

その後マッチングセッションが行われ、エジプト日本科学技術大学(E-JUST)Amr Adly学長、並びにナイジェリア連邦共和国・医療応用科学州立大学James C. Ogbonna教授から関心を寄せられ、各々との今後の共同研究等の話し合いが行われました。エネルギーや食糧不足の問題があり、佐賀大学の海洋エネルギー研究所や微細藻類研究の展開可能性について意見交換が行われました。

第三セッションでは、筑波大学地中海・北アフリカ研究センターの20周年記念が行われ、筑波大学による北アフリカとの取り組みなどが紹介されました。また、本会議における各セッションのディスカッションを通じて、日本と北アフリカの大学間の学術協力、特に共同研究を加速・拡大することが急務であることが再確認され、究助成金および学術助成金に関する情報を共有し、具体的なプロジェクトの準備に協力して共同申請することなどが提言されました。また、2025年に横浜で開催されるTICAD9への支援や参加が確認されました。

また、会議前日の7月9日には、大菅岳史駐チュニジア特命全権大使からの招待を受け、レセプションへ出席しました。

 

今回の訪問により、北アフリカとの学術交流がより活発化するとともに、持続的な交流の実現に寄与することが期待されます。

 


三島副学長とエジプト日本科学技術大学・学長一行


7月9日 大菅岳史駐チュニジア特命全権大使(前列中央右)とのレセプション